主要研究テーマ:「無菌性髄膜炎の髄腔内の炎症過程」

梅雨も明けて、さらに暑くなったので
「熱中症」には注意して下さい。

「日影で」「風通しの良いところで」
「小まめに水分補給しながら」過ごして下さい。

小児科外来では
夏休みに入っても、潜伏期が2〜3週間ある
「流行性耳下腺(おたふくかぜ)」の流行は
続いています。
先週も幼稚園〜小学校の園児や学童が4名受診しました。

唾液腺(耳下腺〜顎下腺〜舌下腺)の
腫脹・疼痛が主訴ですが、
「流行性耳下腺(おたふくかぜ)」の確定診断は
三週間前後から上昇するムンプスウイルス抗体
(HIまたはEIAIgG 抗体)の確認をしています。

さもなければ
「非ムンプス性耳下腺炎」の紛れ込みの可能性と
今後の「おたふくかぜワクチン」の接種の必要性が
不明になるからです。

ところで、
殆どの症例で「鼻副鼻腔炎」が存在し
「頭痛」の他に、「後鼻漏誤飲」に伴う
「腹満・腹痛・便秘・吐気・嘔吐」が併存し

「流行性耳下腺(おたふくかぜ)」の
頻度の高い合併症である
「無菌性髄膜炎」の主症状
「脳圧亢進症状」としての「頭痛・嘔吐」と
紛らわしい場合があるので要注意です。

「おたふくかぜ」は
発病したら自然経過に任せる以外ありませんが、
「鼻副鼻腔炎」は「自助努力で治せる」ので
「エアコンによる乾燥冷気」が
「口鼻から侵入しやすい今」こそ
『蒸しタオル』等で
「気道の加温加湿」に努めなければなりません。

このような事態を避けるためにも、
『小児科専門医』として「1歳と就学前」の
「MMRワクチン*の定期二回接種早期再開」
を訴えていますが、

保健所関係でも「軽い病気」
としてしか取り合いません。

*「MMRワクチン」=「麻疹・おたふくかぜ・風疹混合ワクチン」

国民は、かつて日本で「MMRワクチン」が25年前に
3年間施行されていたことを忘れたのでしょうか。

残念ながら、「統一株MMRワクチン」の中で
「阪大微研製剤」が「製造工程違反」で
「山田株おたふくかぜワクチン」による
「無菌性髄膜炎」が「高頻度に発生した」
という「ネガティブイメージ」が
「MMRワクチン自体」に対する「不信感」
を残してしまい、

その「怨霊」ともいうべき「拒否反応」が、
広く国民、医療関係者、殊に「製薬メーカーと厚生省」に脈々と伝わり、「MMRワクチン自体」が
「タブー視」されて来ました。
あるいは、「存在そのものが否定」されています。

当時、尾道市民病院小児科にいましたが、
その現場で、定期予防接種として始まった「MMRワクチン」を
推進していた立場から見ると

「予防接種の本質的な部分」すなわち
「生ワクチンMMR」としての「副反応」は、
どうしても不可避で、
「MMRワクチン」の「おたふくかぜワクチン」成分の
「副反応」としての「無菌性髄膜炎」も
同様に「不可避なものとして存在」しましたが、
「容認」されていました。

「MMRワクチンそのもの」が問題なのではなく、
「国家検定上で決まっていた製造工程」に
「一部の製薬会社(阪大微研)が違反」し、
その結果、該当成分「山田株おたふくかぜワクチン」が「異常な高頻度」で「無菌性髄膜炎」を引き起こしました。

基本的には
「阪大微研による製造工程違反」が 問題でした。
そのように対応対処すべきでした。

ところが、現実的には、いつの間にか、
「ワクチン製造工程違反」の問題から飛び火して
「MMRワクチンそのもの」が否定されました。

「予防接種の本質的な部分」まで否定されてしまい、
遂に「MMRワクチンの存在」まで否定されました。
これでは、「あらゆるワクチンをも拒否」することになります。

「主義主張」としては、そのような考え方も自由ですが、既に四半世紀前の「日本MMRワクチン」事件は「ワクチン」が生んだ「事象」ではなく、
「統一株MMRワクチンの中で、
製造工程違反のあった阪大微研株により発生した
『特殊な人為的事件』」です。

この件には冷静に対応してください。

ちょうど、私の長女にも「MMRワクチン」を
接種した後から、この問題が起こり、間もなく、
中断を経て、中止になりました。
「阪大微研株」が主な原因と判明して来ました。

他院から紹介の「MMRワクチン」接種後に
「嘔吐頭痛」が続く症例に髄液検査で
「髄膜炎」と確認してから
「髄液のウイルス分離」を依頼したところ
「ムンプスウイルス山田株」が検出されました。

その頃、
次女も接種対象年齢になっていたので
どうしようかと思いましたが、
それまで、「副反応の自験例」はなかったので
中止と決まった当日、返品予定になっていた
「MMRワクチン」を次女にも接種しました、
「阪大微研株」ではありませんでした。
また、再開されると思っていましたが、
結局、再開はありませんでした。

しかし、
その後、世界的に、MMRワクチン接種国で、
「無菌性髄膜炎」の副反応があるという理由で
「MMRワクチンを中止」した事例はなく、
仮に「無菌性髄膜炎」があっても
「予防接種の精神」から
「どんなに気を付けても、本質的に
最小限存在する不可避な事象」
として受け入れられてきたのです。
それが「日本以外の世界の趨勢」です。

いつまでも、
「過去の忌まわしい人為的事件に囚われ」
「殆ど大部分の国民が「流行性耳下腺(おたふくかぜ)」を免れ、
「余計な登園登校停止」をしなくて済む可能性の
非常に高い「MMRワクチン」を
「否定し拒否する」のは「歴史誤認」であり、
もう止めるべきです。

日本以外の殆ど全世界で

「MMRワクチン」が
「定期予防接種として受け入れられている」
のを見ても、明らかであり、
「日本が、あるいは、日本人だけが例外」
ということはありえません!

「どうしても、どうしても、どうしても心配」なら、
最近の傾向でも明らかなように、
「国産ワクチンに拘らない時代になった今」なら
「当初、定評のある『輸入MMRワクチン』で
開始」しても良いではありませんか。

世界では
「ワクチンで防げる病気(Vaccine Preventable Disease)」として
「MMRワクチン定期二回接種」が行われているのに
「日本国民だけが、無菌性髄膜炎、難聴、膵炎、
卵巣炎、副睾丸炎など、多彩な合併症を起こし得る
全身性ウイルス感染症である
『流行性耳下腺(おたふくかぜ)』に対して
「無防備に晒されているのは不合理」です。

過去の「日本MMRワクチン事件」による
「MMRワクチン」に対する誤解や無理解を止めて
世界の常識に倣い、当然の権利として
「1歳と就学前」の
「MMRワクチンの定期二回接種の早期再開」
を要望して下さい。

「製造工程違反に原因」があって
「ワクチンそのものには問題がない」にもかかわらず、
「生ワクチンの宿命」として不可避の副反応としての
「無菌性髄膜炎」にまで「過剰に過敏に拒否反応」を
起こしている(ワクチンの本質に対する『誤解無理解』)

厚労省が
「MMRの利点より「副反応発生ばかりに気を取られ、
「再開しなければ問題は起きない」という
『事なかれ主義』」に浸り切っている。

製薬会社が「曰くのあるワクチン」生産に
「及び腰」になっている。

「副反応に対する異常な過剰な過敏性」が
「ワクチンの存在すら否定」している。

「日本以外では常識的に接種されているMMRワクチン」ですが、
日本(人)は
「集団催眠にかかったようにMMRワクチンに関心がありません。」

以上のような印象を受けています。

現在、10年振りの「流行性耳下腺(おたふくかぜ)」大流行となり、保育園・幼稚園・小学校で「出席停止」になる病気で、かなり多いのが「おたふくかぜ」
という現状です、

「MMRワクチンの定期二回接種再開を遅らせる」と
感受性者は、ますます増加してしまいます。

2020年の「東京オリンピック・パラリンピック開催」を控え「MMRワクチンを定期二回接種してない」ことは「世界的『恥』になる」
ことに早く気付くべきです!

実際、
「保健所関係」や
「『小児科専門医』を名乗る参議院候補」
に照会しても、殆ど無関心がなので、

最近は
「自分の方がおかしいのではないか」
と思うようになりました。

『MMRワクチン』または
『おたふくかぜワクチン』
を定期接種にしないなら
「おたふくかぜ」を
「出席停止対象」からも
外せば良かろうと思います。

しかし、実際、
「出席停止対象疾患」のままなのは
「おたふくかぜ」が、
それ相当の疾患と認めておいて、

かと云って、
『25年前、定期接種にした途端、
トラブル発生でひどい目にあった』
『MMRワクチン』再開など
「もう御免」という
「筋違い」の「被害者意識」が
厚労省には脈々と存在しています。

しかし、実際、世界の常識である
『MMRワクチン定期二回接種で再開』を無視して
『MRワクチン定期二回接種』 で
「事足りる」として

「全身性ウイルス感染症:おたふくかぜ」の脅威に
いつまでも、晒し続ける世界的にも非常識な予防種制度』を継続されてしまい、
「被害にあっているのは国民」です!

定期接種になってない
『任意接種のおたふくかぜワクチン』なら
「副反応が出ても「厚労省とは関係ない」のでご自由にという『事なかれ主義』の本音も聞こえてきます。

1990年代初頭
「MMRワクチン定期接種」が
開始から、わずか、三年余りで中止になった
その現場にいた
「小児科専門医」として目撃したことは

「MMRワクチンそのもの」に問題はないのに
「国家検定上で決まっていた製造工程」に
「一部の製薬会社が違反」した結果」
「山田株おたふくかぜワクチン」で
「異常な高頻度」で「無菌性髄膜炎」が引き起こされた人為的事件でした。

「無菌性髄膜炎はMMR生ワクチンには
不可避なものとして容認されるべき事象」ですが
いつのまにか
「製造工程違反」による
「明らかに人為的に起こった事故」によって
「拡大過大不当評価されて」
「MMRワクチンそのもの」が
「存在すら否定」されました。

「製造工程違反」は論外としても
その他の「製造工程違反」のない
「国産MMRワクチン」についても

「四半世紀」の間
「国産MMRワクチン」としては
再開できないほど
「国産MMRワクチン」が
「自虐的製剤」なのであれば

「全身性ウイルス感染症:おたふくかぜ」の放置は
『世界的にも非常識極まりない予防接種制度』
に起因しているので

『予防接種の精神』に立ち返って
昨今の他のワクチンのように

「国産MMRワクチン」は
一旦、諦めて
直ちに「輸入MMRワクチン」
を導入してでも、可及的に
「1歳と就学前」の
『MMRワクチン定期二回接種で再開』
を要望します。

いつのまにか、風化して行きそうな
「日本MMRワクチン事件」について
当事者の一人として知るところを述べました。

併せて、現在の尋常ではない
「おたふくかぜ」の流行を鑑みて
『MMRワクチン定期二回接種の早期再開』
の必要性を強調しました。

2016年7月26日
「小児科専門医」
操南ファミリークリニック
横山俊之


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医)操南ファミリークリニック / 横山俊之 院長
http://www.geocities.jp/ygrkt763/SFC.Home.html

医学博士 / 日本小児科学会専門医
日本小児感染症学会会員 / 日本臨床ウイルス学会会員
国際サイトカイン会議会員



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